消費税率“予定通り引き上げ”意見が相次ぐ
消費税率10%への引き上げについて、5日に開かれた自民党総務会では予定通り引き上げるべきとの意見が相次いだ。
厳しい経済情勢が続く中、安倍首相は来年4月に予定されている消費税率引き上げの見送りを検討している。こうした中、自民党の総務会では出席議員から税率引き上げを見送れば「十分な歳入を確保できなくなり経済対策が行き詰まる」とか「見送りを議論の俎上(そじょう)に載せることすらおかしい」などと反対論が相次いだ。
一方、自民党内には夏の参議院選挙をにらんで、「増税前の選挙は厳しい」などと見送りを歓迎する声もある。
安倍首相は、世界経済の現状についての専門家の意見や今後の経済指標などもみながら、来月の伊勢志摩サミットに向けて最終判断するものとみられる。