TPP本格論戦がスタート 衆院・特別委
TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案と関連法案をめぐる審議が7日、衆議院の特別委員会で始まった。安倍首相は、野党側などから懸念が出ているTPPの合意内容の再交渉について、「あり得ない話だ」と強く否定した。
自民党・宮腰光寛議員「アメリカ連邦議会が承認の条件として他国に事後的な要求をしてくるのではないかという懸念が、国会でも表明をされております」
安倍首相「これは12か国でまさに様々な交渉をいろいろ積み上げて、ガラス細工のような苦労をしながら最終的にこれは決まったものでありまして、それはもうあり得ない話であります」
安倍首相は、「仮に再交渉を求められても応じる考えは全くない」と強調した。
TPPの承認案と関連法案をめぐって、自民党内には夏の参議院選挙への影響を懸念して承認・成立を秋の臨時国会に先送りすべきとの意見もある。しかし安倍首相は、「日本が率先して動くことで、早期発効の機運を高めていきたい」と述べて、今国会での承認・成立を目指す考えを強調した。