与野党対決で与党勝利 どうなる衆参W選挙
24日、衆議院北海道5区と京都3区の補欠選挙の投開票が行われ、北海道5区では、自民党公認の和田義明さんが当選、京都3区では、自民党が“不戦敗”を決める中、民進党の前職・泉健太さんが当選した。この結果は、安倍首相の政権運営、さらには、衆参ダブル選挙に踏み切るかの判断にも影響を与えそうだ。
安倍政権は夏の参議院選挙、そして衆参ダブル選挙も視野に、北海道5区は「絶対に負けられない」としてきた。激戦の末の勝利に与党側は勢いづいている。
自民党・茂木選対委員長「(安倍)総理も、この北海道5区の補選、極めて参議院選に向けて重要な選挙と、勝利することができたのは大きいと(話していた)」
また、自民党幹部は今回の横一線からの勝利について、「震災対応への評価はあると思う」と分析している。
一方、衆参ダブル選挙については、熊本地震によって難しくなったという見方は政府・与党内で出ている。しかし、安倍首相は、ダブル選挙の可能性を依然、排除はしていない。今後の被災地の復旧の状況、そして伊勢志摩サミット、検討されているアメリカ・オバマ大統領の広島訪問、さらに消費増税を見送るかの判断についての世論の反応などを見極めて決断するものと見られる。
一方、野党側は、野党統一候補を立てた初めての選挙での敗北に気勢をそがれた形。しかし今回は、「十分善戦した」との声が大勢だ。
民進党・枝野幹事長「悔しい思いをしていますが、必ず次につながる。参議院選挙、あるいはダブル選挙に向けて、(選挙戦術を)検証していきたい」
衆参ダブル選挙も視野に入れた与野党の攻防が、今後さらに激しくなりそうだ。