炉心溶融“官邸から慎重対応”に枝野氏抗議
福島第一原発の事故を検証する東京電力の第三者委員会が提出した報告書について、民進党の枝野幹事長は、著しく不適切だと抗議した。
第三者委員会は東京電力が「炉心溶融」を認めることについて、首相官邸側から慎重な対応をするよう要請を受けたとみられるとしている。これに対して、事故当時の官房長官だった枝野氏は次のように抗議した。
民進党・枝野幹事長「いかなる場面においても炉心溶融という言葉を使わないように、指示または要請した事実はありません。当職の私の信用を毀損(きそん)させかねない報告書を発表したことは、著しく不適切であり、厳重に抗議をするものです」
また第三者委員会から調査への協力要請すらなかったとして、今後、法的措置も含め検討する考えを示した。さらに枝野幹事長は「参院選を目前にこのように一方的で不誠実な調査結果と称するものを公表するのは選挙妨害の疑いを免れない」と述べた。