UNRWAへの資金拠出再開を決定 上川外相「パレスチナの人道状況は待ったなし」
上川外相は日本が一時停止しているUNRWA(=国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出を再開すると表明しました。
UNRWAをめぐっては、去年10月のイスラム組織ハマスの大規模攻撃に、職員が関与していた疑いがあるとして、日本政府は今年1月から資金拠出を一時停止していました。
政府は、UNRWAがガバナンス強化に取り組んでいることから、資金の使い道を追跡するなど適正性を確認して、資金拠出を再開することを決定しました。
上川外相は「深刻化するパレスチナの人道状況は待ったなしで、人道支援にはUNRWAの関与が不可欠だ」と強調しました。
政府は今後、2023年度補正予算に盛り込んでいる、約3500万ドル(約53億円)の支援について、準備が整ったものから拠出を再開する予定です。