安倍首相“構造改革への取り組み重要”
20の国と地域の首脳が世界経済について話し合うG20首脳会議が中国の杭州で開幕した。会議に出席した安倍首相は世界経済の減速に対応するため、各国が構造改革などに取り組むことが重要だと訴えた。
会議の中で安倍首相は、日本の取り組みとして消費増税の2年半延期や28兆円を超える新たな経済対策などについて説明した。
また、「先進国も新興国も一致結束して世界経済を成長軌道に戻していかなければならない」と述べて各国に金融、財政政策など、政策を総動員させ構造改革に取り組むよう強調した。
さらに、TPP(=環太平洋経済連携協定)の早期発効を訴え、自由貿易を推進すべきと主張した。
一方、中国の習近平国家主席との会談は現地時間5日夕方に行うことになった。会談で安倍首相は、尖閣諸島周辺で相次いだ中国公船の領海侵入について抗議する考え。さらに、日中両国が偶発的な軍事衝突を避けるための仕組み作りについても合意に向けて協議する方針。