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論戦が低調…民進党代表選まであと5日

2016年9月10日 18:58
論戦が低調…民進党代表選まであと5日

 15日に投開票が行われる民進党の代表選挙。この機会に党の存在感を大いにアピールしたいところだが、ここまで論戦は低調で、盛り上がりに欠けた展開になっている。古谷朋大記者の報告。

 前原元外相「このままいったら、私は民進党はなくなると思っている。だけども自民党にかわる政党がなければ、日本がなくなると思っている」

 玉木衆院議員「私たちは変わります。その変化の先頭に立つ覚悟で頑張りますので」

 蓮舫代表代行「誰が代表になっても絶対に裏切らない、選択される民進党にしていきたい」

 盛り上がりに欠ける理由の1つは、党の大きな課題を巡り、3候補の主張に大きな違いが見られないこと。共産党との連携を巡っては、現執行部の共闘路線を基本的に引き継ぐ蓮舫氏も、論戦では次期衆院選での選挙協力に慎重な姿勢を示し、対立点になっていない。

 蓮舫氏「目指すべき社会像・国家像をしっかりとお示しをして、そのことによって、他の野党が候補者をどういうふうにするか、それは他の野党がお考えになることだと思う。何よりも連立ありきという考え方はもう終えたい」

 さらに、蓮舫氏が台湾籍も持っているのではと指摘されている問題が選挙戦に影を落としている。前原・玉木両陣営によれば、この問題を受けて、蓮舫氏側が一部のテレビ出演に難色を示しているという。

 こうした中、選挙情勢は蓮舫氏が他の2人を大きくリードする展開が続いている。日本テレビの取材では、党の国会議員147人のうち、蓮舫氏支持を明言したのはこれまでに66人。一方、前原氏支持は37人、玉木氏支持は22人にとどまっている。

 また、全体ポイントの半分以上を占める地方議員票や党員サポーター票でも、執行部の1人は「蓮舫氏圧勝」と分析していて、1回目の投票で蓮舫氏が過半数を獲得する可能性も出ている。

 今後、論戦が活性化し、情勢の変化がありうるのか。投開票まではあと5日。