<現地解説>安倍首相“北の脅威”訴える
国連総会に出席するためアメリカ・ニューヨークを訪問している安倍首相は各国首脳らと精力的に会談し、北朝鮮の脅威を訴え続けている。現地から青山和弘記者が伝える。
安倍首相は20日、イギリスのメイ首相やパキスタンのシャリフ首相などと相次いで会談し、「北朝鮮の核の脅威は新たな段階に入った」などと訴えた。また、国連の潘基文事務総長には国連が圧力を強めるよう要請した。
日本政府内には今、北朝鮮を止めなければ数年で日本は核兵器の現実的な脅威にさらされるという危機感がある。
メイ首相は「日本の見解を完全に共有する」と応じたが、北朝鮮と地理的距離が離れている国々と日本とでは危機感に差があるのが現実。温度差を乗り越えて実効性のある北朝鮮包囲網を築けるのか、他に有効な手立ても見つからない中、安倍首相の外交手腕が試されている。