TPP承認案 来月4日衆院通過視野に協議
TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案をめぐり政府・与党は、来月4日の衆議院通過を視野に野党側と詰めの協議を行っている。
衆議院TPP特別委員会で民進党の篠原孝議員は、いまだに中央公聴会が開かれていないなどとして、さらに審議を深めるべきと、安倍首相に迫った。
篠原議員「全然果たしていないのは中央公聴会です。地方公聴会は何回とは書いてないんですけど一度、北海道と宮崎でありましたけど地方の声をもっともっと私は聞くべきではないかと思います」
安倍首相「日程等についてですが、私が指示を出すということは 僭越(せんえつ)な行為でございます」
安倍首相はこのように述べ、審議日程については委員会の決定に委ねたいとの考えを示した。
これに先立ち、自民・民進両党の国会対策委員長が採決の日程について協議した。政府・与党は、当初、今の国会の会期中にTPP承認案が自然承認されるよう、11月1日までの衆議院通過を目指していたが、野党側は「議論は尽くされていない」などとして応じていない。このため与党側としては、来月4日の衆議院通過も視野に野党側と協議を続けている。