アメリカ・ニューヨークを訪問している安倍首相は、まもなくトランプ次期大統領と会談する。会談が行われるトランプ氏が住んでいるトランプタワーの前から中継。

　トランプ氏の勝利から８日目という極めて異例の早さで実現した会談。外国の首脳で当選後初めての会談相手が、日本の安倍首相ということになる。そして今回、同席者は極めて少人数となりそうだ。

　日本政府はトランプ氏が実際どのような人物なのか把握し切れていない。そのため会談ではまず個人的な信頼関係の構築に重点を置く考え。その上で、日米同盟をさらに強固にしていく方針や公正で自由な貿易の重要性について確認したい考え。

　安倍首相（１７日・羽田空港）「日米同盟は日本の外交、安全保障の基軸であります。信頼があってはじめて同盟には血が通うわけであります。トランプ（次期）大統領とは、まさに信頼関係を構築していきたい」

　また安倍首相は、北朝鮮や中国など北東アジアの情勢についても意見交換したい考え。ただトランプ氏が今回どのような話を持ちかけてくるか読み切れない部分が多く、ある官邸関係者は「出たとこ勝負で安倍首相の運び方次第だ」と話している。

　会談がどのくらいの長さになるのか、そして日米同盟の在り方やＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）についてどこまで認識を共有できるのか。予断を許さない展開になりそうだ。