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岸田外相、プーチン大統領と会談

2016年12月3日 1:55
岸田外相、プーチン大統領と会談

 ロシアを訪れている岸田外相が、プーチン大統領と会談した。サンクトペテルブルクから矢岡亮一郎記者が伝える。

 日本時間2日深夜から行われた会談は、大統領の都合で開始が2時間近くも遅れ、岸田外相が大幅に待たされる形で始まった。

 会談は約30分間で終了し、その中で岸田外相は安倍首相からの親書を手渡した。会談冒頭、プーチン大統領が、「我々のコンタクトが絶えずに行われていることは良いことだ」と述べたのに対し、岸田外相は「成果を得るべく、詰めの話をするため訪問した」と応じた。冒頭、プーチン大統領にほとんど笑顔はなかった。

 北方領土交渉については、現段階の交渉では、目に見える成果が出るかどうかは全くの未知数。こちらでは事務レベル高官による水面下の協議も行われたもよう。しかし、ある交渉関係者は、「一歩一歩やるしかない。正直どこまでいけるか分からない」と述べている。交渉は依然予断を許さない状況が続いている。