民進議員、TPP関連予算の執行停止求める
TPP(=環太平洋経済連携協定)の承認案を審議する参議院の特別委員会で、民進党の舟山議員はTPPの発効が絶望的となる中、関連予算の執行停止を求めた。国会記者会館から鳥羽博剛記者が伝える。
舟山議員が、2年間で1兆1900億円余り計上されているTPP関連予算の執行停止を求めたのに対して、安倍首相は「TPPの発効を前提にしたものではない」として停止しない考えを示した。
民進党・舟山議員「(TPP関連の)予算はやはり執行停止にするべきではないか。また関連法案は発効の見込みがない以上、やはり廃案にして、それでもなお、本当にそれぞれの法律が必要であれば11本バラバラにして再度しっかりとした審議をする、やり直すということをするべきではないでしょうか」
安倍首相「TPP協定の発効を見据えたものではありますが、しかしTPP協定の発効を前提としたものではないわけでございまして、執行停止することは想定をしていないわけでありますが、(TPP協定の整備法案は)同法案のいずれの改正事項が欠けても我が国としてのTPP協定締結の準備は完了しないということでございますので、ご了解をいただきたいというように思う次第でございます」
また、舟山議員はTPP対策を行う財源について、「きちんと確保できるのか」とただした。これに対し、麻生財務相は「毎年の予算編成過程においてしっかりと検討していく」と強調した。