プーチン大統領 特別インタビュー全文13
北方領土問題などについて話し合う安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談が15日から始まる。会談を前に、プーチン大統領は、日本テレビと読売新聞の取材に応じた。(13/20)
■安倍・プーチンならではの解決局面?
――安倍首相とは10年間で相当の回数会い、名前で呼び合う関係です。信頼があると思います。4島の帰属と平和条約交渉は2人がいる間に解決するという、せっかく歴史が用意した良い局面だと思います。国民の絶大な信頼があります。安倍首相も支持率が高い。いつまでに解決したいという思いはあるのか。
当然、我々は、それを目指そうとしています。なぜなら、対日関係における過去のすべての問題を解決することは利益になるからです。我々が前進することを妨げるものがあってはならないのです。このことは、ロシアの優先事項のひとつです。我々はそれを望んでいます。
しかし、私の任期、安倍首相の任期で何らかの期限を定めることは、プロがするべきことではありません。なぜなら、我々は、任期についてではなく、可能性のある合意の質についてこそ話し合うべきなのです。以上が第一の点です。
第二に、たしかに現在のロシアの大統領と日本の首相に対する支持率はかなり高いです。私は支持を乱用する権利があるとは思っていません。このことについてはすでに述べました。
■「私も安倍首相も在任期間中に大きな成果を望んでいる」
もちろん、私も安倍首相も、在任中になんらかの大きな成果を上げることを望んでいます。安倍首相について言えば、私は彼の立場を知っていますが、彼はできれば在任期間中にこのプロセスに終止符を打ちたいと望んでいます。私も、対日関係だけでなく、ほかの方面においても、例えば内政でも経済、国際関係においても何か意義のある成果を上げたいと望んでいます。ただそれができるかどうかまだわかりません。