北方領土問題などについて話し合う安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談が１５日から始まる。会談を前に、プーチン大統領は、日本テレビと読売新聞の取材に応じた。（３／２０）


■安倍首相の地元で“集大成”の日露首脳会談


――後ほどまたもう一度、大統領の人間像に迫る質問をしたいです。さて、日露関係です。１５日には山口県、これは安倍首相の地元だが、首脳会談がある。今年に入ってから、４回目の首脳会談だ。まして、安倍首相の地元となると、一定の集大成、非常に重い意味を持った会談というふうに期待感を持つ。大きな期待を抱いていいか。

　首脳会談は非公式な雰囲気の中で行われれば、いつも、とても有益なものになります。我々（プーチン大統領と安倍首相）がともに取り組んでいる課題の解決を進めることができると期待を抱く理由があります。

　私は日本との初めての出会いのことをよく覚えています。

　その頃、私はサンクトペテルブルクの副市長として働いていました。すると、在サンクトペテルブルク総領事が突然、私の部屋を訪ねてきて、日本の外務省が私を日本に招待したいと伝えました。私は柔道以外に日本とは全然かかわりがなかったので、とても驚きました。

　その時、東京とほかの２、３の街を訪れる機会がありました。ご存じのとおり、どの国の首都も儀礼的な雰囲気で、とても堅苦しいです。一方、地方ではいつも話し合いがしやすく、交渉も行いやすいです。

　ですから、安倍首相の故郷には忌憚なく効果的で建設的な話ができる雰囲気があると期待しています。