プーチン大統領 特別インタビュー全文14
北方領土問題などについて話し合う安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談が15日から始まる。会談を前に、プーチン大統領は、日本テレビと読売新聞の取材に応じた。(14/20)
■「安倍首相は非常に信頼できるパートナー」
――安倍首相をどう評価するのか。タフネゴシエーターか、よきパートナーか。
私の印象では、安倍首相は第一に、立派なプロの政治家です。これは明らかなことです。彼は疑問の余地なく、自分の国をとても愛しており、その国益を守ることを目指しています。非常に実務的にそれを実現するためにアプローチしています。
また、私の印象では、彼は非常に信頼できるしっかりしたパートナーで、具体的で大変重要なものごとについて合意できる人物です。私は、そのような理解に基づき、これからも彼との関係を築いていくつもりです。その中には、両国の協力関係における最も厳しく、重要な問題も含まれています。
■「“急がばまわれ”で拙速を避けよ」
――日露関係のしめくくりに、一つ聞きたい。ロシアに有名なことわざがある。「静かに行くほど遠くに行く」と。遠くに行くことは日本とロシアの関係の強化発展におくなら、前段はどういうことを想定しているのか。
このことわざは、なにか重要なことを決める際には、急いではならないという意味です。慎重に急がずにやれば、最良の結果、最高の質を得ることができます。これは、目的を追求する際にさぼった方がいいと言っているわけではありません。また、目的を追求しているような振りをしろと言っているのでもありません。拙速を避けて、良質の仕事をしなさいということです。