自民党は4日午後、党紀委員会を開き、いわゆる裏金事件をめぐって39人の国会議員らの処分を正式に決定します。

処分を前に茂木幹事長は逢沢党紀委員長と会談し、処分をどう決めるかなど基本的な考え方について説明し、意見交換しました。

逢沢氏は「職責をしっかりと踏まえて責任を果たしていきたい」と述べました。

自民党執行部は処分について、安倍派幹部4人のうち派閥トップの座長を務めた塩谷立氏と参議院側のトップだった世耕弘成氏は「離党勧告」とする方針です。

さらに、キックバック再開の協議に参加していた下村博文氏、西村康稔氏の2人は「党員資格停止1年」とする方針です。

また事務総長経験者の安倍派の高木毅氏については「党員資格停止6か月」とする方向です。一方、安倍派幹部の松野博一氏と萩生田光一氏については「党の役職停止1年」の処分とすることで最終調整しています。

ただ、二階派の事務総長だった武田良太氏の処分を「党員資格停止」とするか、「党の役職停止」とするかで執行部内の意見が割れていて調整が続けられています。