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入管法改正案、参院で審議へ 野党側は反発

2018年11月28日 15:44
入管法改正案、参院で審議へ 野党側は反発

今の国会の最大の焦点となっている、外国人労働者の受け入れを拡大するための出入国管理法改正案は、28日から参議院での審議がスタートする。

野党側は受け入れ人数の上限など制度の根幹が決まっていないと指摘してきたが、政府・与党は来月10日までの今の国会の会期内に成立させる姿勢を崩していない。参議院でも激しい攻防となる見通し。

立憲民主党・蓮舫議員「(入管法は)審議しようにも中身がスカスカ。生煮えどころか生。こんな立法府をばかにしたやり方を決して許してはいけないと改めて思います。とんでもない法案はしっかり廃案。ただしていく」

法案は28日夕方の参議院本会議で審議入りするが、与党側は早速、29日の法務委員会で質疑を行うことを提案した。しかし、野党側はこれを拒否し、結論は夜に持ち越されている。

また、参議院では28日朝、与野党の国対委員長が会談し、野党側は、安倍首相が委員会に出席して質疑を行うことや、十分な審議時間の確保を求めたが、与党側は「難しい」と伝えたという。

一方、自民・公明両党の幹部は、法案の会期内成立の方針を改めて確認した。その上で、法律が施行される前に制度の全体像を国会に報告させることを確認した。これは27日、大島衆議院議長が提案したもので、制度の運用などが法案ではなく「政令や省令に委ねられている」という批判に配慮した形。