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厚労省“不正調査”与野党、国会論戦始まる

2019年1月29日 15:21
厚労省“不正調査”与野党、国会論戦始まる

厚生労働省の不正調査問題をめぐり、国会では29日から与野党の論戦が始まっている。

立憲民主党の風間直樹議員は、安倍首相がアピールしてきたアベノミクスの成果は不正調査による誤ったデータに基づくものだと指摘した。

風間議員「アベノミクスの成果と総理が自賛した数値の根拠は崩れています。総理はご自身が根拠とした数値は間違いであり、アベノミクス成功の根拠とは言えないと、お認めになりますか」

安倍首相「私自身これまで毎月勤労統計を引用して答弁したことはありますが、今回の再集計により下方修正となった平成30年の各月の伸び率の数値のみをお示ししてアベノミクスの成果であると強調したことはありません」

安倍首相はこう述べた上で「連合の調査によると今世紀に入り最高水準の賃上げが継続しており、所得環境は着実に改善している」と強調した。

また、風間議員が、監督責任が問われていないとして根本厚労相の罷免と安倍首相の辞任を求めたが、安倍首相は再発防止に全力で取り組むとして、これらを否定した。

一方、国民民主党の森本議員は今年10月に予定されている消費税率の引き上げについて、「統計問題が解決するまで保留するつもりがないか」と問いただした。

これに対し安倍首相は「少子化対策や社会保障に対する安定財源を確保するために必要である」として、予定通り引き上げる方針に変更はないとの考えを示した。