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国会代表質問“不正統計”野党が徹底追及へ

2019年1月30日 11:49
国会代表質問“不正統計”野党が徹底追及へ

国会では30日から安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が始まる。野党側は厚生労働省の不正統計問題について徹底的に追及する方針。

不正統計の問題は当面、最大のテーマとなりそうで、野党側は、まずは根本厚労相にターゲットを絞って追及する構え。

立憲民主党・辻元国対委員長「(根本)大臣が一番、今の問題の深刻さがわかってないのかしらと、だから物事の問題の根本、根元(=根本厚労相)が問題なのよ」

衆議院の代表質問でトップバッターの立憲民主党の枝野代表も根本厚労相の罷免を求めるほか、不正調査の結果、どのような経済指標に影響が及ぶのか、明らかにするよう求める方針。この問題はなかなか収束する見通しが立たないだけに、政府・与党側にも危機感が広がっている。

自民党厚生労働部会・小泉部会長「厚生労働行政にともなう全ては国民の皆さんからの信頼がなければ進まないと、これを強く認識してほしいと思います」

午後からは国の統計をチェックする第三者機関「統計委員会」で、厚労省が不正調査への対応策を示す。

政府関係者によると、「毎月勤労統計」で厚労省が調査を怠っていた、東京都の約1000の事業所については、都の負担を考慮して厚労省が直接調査を行うこと。また、データの残っていない2004年から11年については、推計値で対応することなどを説明する見通し。