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“アベノミクスの成果”めぐり野党が追及

2019年2月1日 12:16
“アベノミクスの成果”めぐり野党が追及

国会で1日、厚生労働省の不正統計調査の問題をめぐり野党側は、アベノミクスの成果とされてきた賃金の伸び率が統計を補正した結果、下方修正されたことについて安倍首相の認識をただした。

立憲民主党の福山幹事長は、安倍首相が賃金の伸び率のみを根拠にアベノミクスの成果を強調したことはないと答弁したことについて、「ごまかしだ」と批判した。そして、統計の補正はアベノミクスの成果を大きく見せるためでないかと追及した。

立憲民主党・福山幹事長「数値のみなどと限定して否定しても、責任は免れません。いつものごまかしです。経済全体でアベノミクスを実態より大きく見せようとしたと言わざるをえません」

安倍首相「この数値(名目賃金)のみを使って、雇用所得動向を判断しているわけではありません。再集計値においても、(名目賃金の)増加傾向が続いていることには変わりはありません」

安倍首相は、さらに「総合的に勘案すると雇用所得環境が着実に改善しているとの判断に変更はない」と述べた。

一方、根本厚労相は、閣議後の会見で統計政策担当の大西康之政策統括官を異動させたことをあきらかにした。事実上の更迭。