与党、改選議席の半数超える勢い 情勢調査
今月21日に投開票される参議院選挙を前に、NNNと読売新聞は共同で情勢調査を行った。その結果、自民・公明の与党で改選議席の過半数、63議席を超える勢いとなっている。
今回の参議院選挙では、定数6増の半数が増え選挙後の定数は245議席となるうち選挙区74、比例代表50の合わせて124議席をめぐって争われる。
NNNと読売新聞が12日から14日まで共同で情勢調査を行った結果、自民党の二階幹事長らが勝敗ラインに掲げている与党で改選議席の過半数、63議席を超える勢いとなっている。
自民党は、全国で32にのぼる当選者がひとりの1人区の半分以上で優位に戦いを進めているほか、比例代表でも支持を集め、単独で60議席の獲得をうかがう勢いだ。
また、公明党も選挙区・比例代表ともに堅調な戦いで、改選の11議席を超える情勢。このため、自民・公明の与党と、憲法改正に前向きな政党や無所属議員を加えたいわゆる「改憲勢力」とで参議院の3分の2を維持する可能性もあり、実際に維持できるかどうかが焦点となっている。
一方の野党側。今回、野党5党派がすべての1人区で候補者を一本化しているが、愛媛・沖縄などでは優位に戦いを進めていて、数選挙区では自民党と接戦を繰り広げている。
立憲民主党は複数の選挙区や比例代表で堅調で、改選の9議席から大幅に議席を伸ばして20議席をうかがう勢いとなっている。
一方、国民民主党は、選挙区・比例代表ともに苦しい戦いで、改選の8議席を割り込む可能性がある。
共産党と日本維新の会は、選挙区と比例代表を合わせて改選議席を維持する勢い。
一方、社民党は、改選の1議席を死守できるかどうかの戦いとなっている。
また、政治団体、れいわ新選組が議席を獲得する勢い。
しかし、まだ投票の態度を決めていない人が選挙区では3割強、比例代表では2割強いるため、今後、情勢が変化する可能性もある。