“クビの前例を作っていいならどうぞ” 懲罰委員会で“処分検討” ガーシー議員が取材に応じ…
国会を欠席し続けているNHK党のガーシー参院議員が懲罰委員会にかけられ、処分が検討されることになりました。ガーシー議員はドバイからオンラインで日本テレビの取材に応じ、“クビの前例を作っていいなら、どうぞ”などと話しました。
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8日午後4時半前、NHK党のガーシー参院議員がドバイからリモートで取材に応じました。
NHK党 ガーシー参院議員
「(国会に)出席してない人いっぱいいる、病欠で何回もずっと休んでいる人もいるし、病欠だったらOKなんですかと。じゃあ僕も『糖尿あるから休むならOKですか』って話になるから」
ガーシー議員は去年7月の初当選以来、一度も国会に出席していません。参院議長は1月に出席を求める「招状」をガーシー議員に出しました。「招状」を受け取ってから7日以内に出席しない場合は、懲罰委員会にかけられるとの規定がある中、ガーシー議員は7日間が過ぎ、初めて開かれた8日の本会議を欠席したのです。
本会議に先立ち、NHK党の立花党首を通して参院議長に提出された文書には、「参議院議員ガーシー」の記名と「ガーシー」の押印がありました。そして、「日本に帰ってくると、“不当な罪”を着せられる恐れがある」などと欠席の理由が書かれていました。
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ガーシー議員は“芸能界の裏側”などと称した数々の動画を発信してきました。去年12月には「僕は悪いとは思っていません。悪いことを告発しただけやから」と主張。警視庁はガーシー議員が複数の著名人らを脅迫したなどの疑いがあるとして、捜査しています。
これまで“3月上旬に帰国し、事情聴取にも応じる”と話していましたが、8日の本会議欠席を受け、懲罰委員会にかけられることが決まりました。
これに対し、8日に党の会合にリモートで出席したガーシー議員は、日本テレビの取材に、“やめさせられてもかまわない”と話しました。
NHK党 ガーシー参院議員
「懲罰委員会が俺をクビにするなら、これから、自民やほかの党の人も、どんどん自分の首を絞めることになりますよと。(国会に)行っていないだけじゃなくて、議会で寝てる人とか、どんどんクビにされますよ、前例作ったら。それでいいならどうぞ、前例作ってくださいと」
国会議員の給料に当たる歳費については、次のように話しました。
NHK党 ガーシー参院議員
「(歳費は)年間で3000万ぐらいだけど、これを国民全員に返しても1円にもならない。国民の生活が豊かになるなら、いつでもやめてやるし、お金もいつでも渡しますよと」
8日午後には、懲罰委員会の日程をめぐって与野党が協議し、10日にも委員会を開く方向で調整しています。そこで、ガーシー議員への「戒告」や「除名」などの処分が検討されることになります。