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細田衆院議長“統一教会”会合への出席認める “文書1枚”で回答 自民批判の立憲・辻元議員も…

2022年9月29日 22:11
細田衆院議長“統一教会”会合への出席認める “文書1枚”で回答 自民批判の立憲・辻元議員も…

いわゆる“統一教会”との関係について、これまで沈黙してきた細田衆議院議長は29日、コメントを発表しました。4度の会合出席などを認めた上で「今後は関係をもたないよう適切に対応する」などとしています。一方、教団との関係をめぐり、自民党を強く批判していた立憲民主党の辻元議員も教団の関連団体の会合に出席したことが明らかにしました。

     ◇

立憲民主党 安住国対委員長(29日)
「紙っぺら1枚出して、これで『はい。さようなら』はないですよ」

野党の怒りの矛先は、自民党安倍派の元会長・細田博之衆院議長です。多くの疑惑が浮上しても、一切口を開かず、党の点検対象からも外れていましたが、29日に初めて、1枚の文書で回答したのです。冒頭で触れたのは、3年前の2019年に名古屋で開かれた関連団体のイベントです。

細田衆院議長(2019年、名古屋 統一教会に関連団体のイベント)
「韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は大変、意義が深いわけでございます。安倍総理にさっそくご報告いたしたいと考えております」

細田議長が公表した文書には「招待があったので、出席して挨拶したものである」と記されていました。

細田議長はこうした関連団体のイベントにはあわせて4回出席したことを認めたほか、関連団体の幹部が顧問を務めていた議員連合で、名誉会長に就任していたことなどを認めました。

また、教団の選挙支援について、細田議長は「地元の関係団体が選挙において、私を支持するとの意向があったことは事実である」とコメントしました。その一方で、細田議長は「私の知る限りでは普通の市民であり、法令に反する行為を行っているとの認識はない」とコメントしました。

野党からは、次のような声が上がりました。

日本共産党 志位委員長
「今日のペーパーに書いてある接点だけでも、8つの接点がある。まさにズブズブ」

立憲民主党 安住国対委員長
「疑念が深まったと言わざるを得ません」

     ◇

そんな中、安倍元首相の国葬について自身のツイッターで「安倍元総理は統一教会と深い関係があったのでは?」、「納得いかない。欠席します」などと投稿するなど、教団との関係をめぐり、自民党を強く批判していた立憲民主党の辻元清美議員。安倍元首相「国葬」のニュースで一色となっていた27日、自身のブログで、「今回点検をし、これは『世界平和女性連合』ではないかと認識したため、すみやかに党にご報告いたしました」と明らかにしました。

10年前の2012年、秘書と一緒に教団の関連団体の勉強会に参加し、会費2000円を支払っていたことを公表しました。知り合いに誘われ、関連団体という認識はなかったということです。

来週から始まる臨時国会で、“統一教会”問題を追及していく構えの野党でしたが――

日本維新の会・馬場代表(27日)
「あの人は、ブーメランのプロですから」

辻元議員は国葬当日の発表となったことについては、「党の決定による」などとしています。