細田衆院議長“10増10減見直し”発言で…立憲民主党「看過できない」自民党に抗議
衆議院の小選挙区の定数を10増10減することをめぐり、細田衆議院議長が見直すべきとの考えを示したことについて、立憲民主党は自民党に対し、「看過できない」と抗議し、説明を求めました。
細田議長は5日、自民党議員の会合で「10増10減」について、「都会だけ増やすようなことはもうちょっと考えたらどうか」などと述べ、見直すべきとの考えを示しました。
この発言について立憲民主党の馬淵国対委員長は6日、自民党の高木国対委員長と会談し、「看過できない」と抗議しました。その上で、議院運営委員会の場において細田議長が発言の真意を説明し、10増10減を実行すると文書で確約することを求めました。
立憲民主党・馬淵国対委員長「国会で決めたことを、国会をつかさどる議長が否定しているわけですから、これについて説明せよと」
これに対し高木国対委員長は、党内に持ち帰り返答したいと応じました。
一票の格差の是正をめぐっては、「10増10減」の実施を前提に、法律に基づいて小選挙区の定数を変更することが確定していて、政府の審議会が今年6月までに新たな区割り案を勧告することになっています。