G7首脳そろって「原爆資料館」訪問 鍵を握る3つのポイントは? 【官邸キャップ解説】
日本では7年ぶりとなるG7広島サミットが開幕し、G7各国の首脳たちは、広島の平和記念公園にある原爆資料館を訪問しています。史上、初めてとなるG7首脳がそろっての原爆資料館への訪問ですが、特に注目すべきポイントはどこになるでしょうか? 平本典昭・政治部官邸キャップが解説。
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いま行われている原爆資料館の訪問はクローズで、中の様子がわからない中、鍵を握る3つのポイントがあります。
1つ目は、「資料館で何を見たか」です。岸田総理は周辺に、「G7首脳に被爆者の写真や遺品など被爆の実相をしっかり見てもらいたい」と話していました。一方で、外務省関係者は「欧米の首脳は被爆者の写真などを見ることは嫌がっている」と明かしています。数日前まで岸田総理も周辺に「何を見るかは最後の最後まで決まらない」と本当にギリギリまで調整が続いていました。
2つ目は、「岸田総理が首脳らにどんな説明をしたか」です。岸田総理は周辺に、「できるなら自分で直接説明したい」と話していました。どんな言葉で説明し、G7リーダーに刺さったのかも注目です。また、政府関係者によりますと、被爆者の小倉桂子さんが英語でG7首脳に説明を行うということです。
そして、3つ目が「時間」です。2016年のオバマ大統領は、およそ10分程度の滞在でしたが、今回はどれくらいになるのか? 被爆者からは「展示をじっくり見てもらいたい」という声が多く出ていました。どれくらいの時間をかけたかもポイントです。