次期検事総長、政権が恣意的人事?野党追及
国会で野党側は、安倍政権が次期検事総長について政権に都合のよい人事を恣意(しい)的に行おうとしているのではないかと追及した。
立憲民主党の本多議員は、今月、定年を迎える東京高等検察庁の黒川検事長の定年の延長が閣議決定されたことについて、次の検事総長にするために異例の措置をとったのではないか、とただした。
本多議員「いろいろな報道によりますと、(黒川氏は)『官邸の門番・官邸の代理人・官邸の用心棒』と、こういうことを認識しないで、こんな違法ともいわれる延長人事やったんですか」
森法相「検察庁の業務遂行上の必要性に基づき法務大臣から閣議請議を行って閣議決定をされ、引き続き勤務させることとしたものであり、ご指摘は当たらないものでございます」
森法相は、また、定年の延長は「将来の人事を理由にしたものではない」と強調した。
本多議員は、小渕元経産相や、甘利元経済再生担当相らの名前を挙げ、告発された閣僚や議員が、安倍政権のもとでは「不起訴の連続だ」と指摘した。その上で、司法の独立性の観点からも、「裏技のような人事はすべきでない」と批判した。
これに対し安倍首相は、「任命権は適切に運用されるべきものだ」と述べた。