有本恵子さんの母死去 首相「痛恨の極み」
北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの母親の有本嘉代子さんが3日、心不全のため亡くなった。94歳だった。
有本嘉代子さんの娘の恵子さんは、1983年、ロンドンに語学留学中に拉致された。拉致被害者の石岡亨さんが実家に送った手紙に、恵子さんと一緒に北朝鮮の平壌で暮らしていると書かれていたことから恵子さんが北朝鮮にいることがわかり、嘉代子さんは夫とともに救出活動を続けてきた。
しかし、3日の午後、兵庫県神戸市内の病院で心不全のため死去した。94歳だった。
有本恵子さんの父・有本明弘さん「言葉が出ない。(妻は)恵子のことは気になっていてしょっちゅう口に出していた」
葬儀はすでに執り行われたという。
安倍首相「恵子さんを取り戻すことができなかったことは、誠に痛恨の極みであります」
また、安倍首相は改めて拉致問題の解決に向けて「あらゆるチャンスを逃さないという決意だ」と述べた。