中国に対抗…東京にASEAN首脳招き「特別会議」へ 来年12月めど 岸田首相が表明
カンボジアを訪問中の岸田首相は、来年12月をめどに東京にASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳を招いて特別会議を行うと明らかにしました。
岸田首相は、海洋進出を強める中国に対抗するため、東南アジア各国の首脳を来年、日本に招くことにしました。
岸田首相「来年、通常の日ASEAN首脳会議に加え、12月をめどに東京で特別首脳会議を開催することを決定したいと思います」
この特別首脳会議は、来年の日本とASEANの友好協力50周年を機に、ASEAN各国との連携を強め、東シナ海や南シナ海で存在感を強める中国にともに向き合う狙いがあります。
岸田首相は、「不透明・不公正な開発支援への懸念が広がっている」と中国を間接的に批判し、日本はASEAN各国のコロナ禍からの経済回復のためにおよそ3000億円の支援を行うと新たに表明しました。
またこれに先立ち、岸田首相は、中国の李克強首相と短時間、立ち話を行いました。岸田首相から「建設的かつ安定的な日中関係の構築に向けともに努力していきたい」との考えを伝えたのに対し、李首相も「日中関係は重要だ」と述べ、岸田首相に同意したということです。立ち話は通訳を挟んで10分程で終わりました。
日中両国首脳が対面で会話するのはおよそ3年ぶりです。