コロナ対策「感染防止」か「経済」重視か……参院選“候補者アンケート”に見る「違い」と「変化」 政党別のスタンスは?
東京の新型コロナウイルス感染者が増えていますが、参院選では新型コロナ対策も争点の1つです。「感染抑止重視」か「経済重視」か、濃厚接触者の待機期間の短縮に「賛成」か「反対」か。zero選挙の「候補者アンケート 」では、考えの違いを確認できます。
■東京の新規感染者「5000人超」
有働由美子キャスター
「東京都内で5日に新たに確認された(新型コロナウイルス)感染者はぐっと増えて、5302人でした。1日5000人を超えるのは4月28日以来です。入院患者の数は1148人ですが、重症者は4日から1人増えて7人でした」
「こうした中で、10日に参院選を迎えます。コロナ対策をどう考えるか、気になります」
■「経済重視」の候補、衆院選より増
小野高弘・日本テレビ解説委員
「zero選挙が行っている『候補者アンケート』で、コロナ対策について候補者の考えを見ることができます。自分の選挙区の候補者の考えはどうなのか確認できます」
「5日午後9時時点で政党別に候補者の考えを比べると、ある特徴が見て取れます。感染抑止重視か、経済重視かについて、『経済を回すことを重視すべき』または『経済重視に近い』という候補者が増えてきています」
「自民、公明の与党で6割、7割の候補者がそう考えています。維新は9割以上で、国民、NHK党も6割以上です」
「それに対して、経済重視ではなく『感染拡大の抑止を重視すべきという考えに近い』または『どちらとも言えない』というのは立憲、共産、れいわ、社民です。去年10月の衆院選でも同じアンケートを行い、当時『経済重視』だったのは維新とNHK党だけでした」
■濃厚接触者の待機短縮への賛否は?
有働キャスター
「変わってきているということですね」
小野委員
「濃厚接触者の待機期間についても、政党によって考え方が違います。以前は10日間でしたが7日間にしました。こうして短縮していくことに賛成か反対かを聞きました。『賛成』または『やや賛成』の候補者が多いのが自民、公明の与党と、維新、国民、NHK党でした」
「一方、『どちらとも言えない』『やや反対』という候補者が多いのが、立憲、共産、れいわ、社民でした。これも、感染抑止か経済か、どちらを重視するかという問題です。今年の参院選の大きな争点の1つになってきています」
■落合さんに聞く…争点のコロナ対策
有働キャスター
「今後の(新型)コロナ対策を含めて何に注目しますか?」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「最近会おうと思った人と(新型)コロナで会えなかったり、ということが増えてきました。ただ、熱中症も心配だから子どもにマスクさせるのはどうだろう、とも思います。慎重に議論しないといけないトレードオフは多く存在します」
「手洗いやうがいはもう習慣になってはきているので、みんな頑張ってやっていくしかないのかな、とは思います」
有働キャスター
「(自分に近い候補者などが分かるzero選挙の)『考え方診断』はどうでしたか?」
落合さん
「やってみたら、予想通りの場所でした」
有働キャスター
「今後(新型)コロナの感染者が増えていった時、どこまで対策するのか、いろいろな考え方があると思います。ご自分の選挙区の候補者の考えにぜひ注目して投票してください」
(7月5日『news zero』より)