マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次いでいることを受け、国会では5日、閉会中審査が行われました。野党側の追及に、河野デジタル相らが説明に追われました

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5日、国会が閉会中にもかかわらず、河野デジタル相などが出席し審議が行われました。

公明　輿水恵一議員
「このような事案の再発防止に向けてのご決意をお聞かせ願えますでしょうか」

河野デジタル相
「個人情報保護の観点から国民の皆様にご心配をおかけをしており、大変申し訳なく思っております」

河野デジタル相はトラブルについて陳謝しました。

野党側はまず、今の健康保険証を来年秋に廃止しマイナンバーカードと一体化させる事について問いただしました。

立憲民主党　長妻政調会長
「マイナンバーカードが盗まれれば、自分の病気の情報というのが漏れてしまう。マイナ保険証は持たないという方がいてもいいと思う。来年の秋廃止というのを微動だに変えずに進むというのはおかしいと思うんですが」

加藤厚生労働相
「マイナンバーカードとこの健康保険証を一体化することによって、医療現場でその方の様々な医療情報等を活用して、より良い医療等が行っていただけるその状況をつくっていきたい。それはどこかで時期を決めなければ、移行できないわけでありますので」

予定通り、来年秋にマイナンバーカードと健康保険証を一体化する考えを強調しました。

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トラブルに対処するため政府が秋までに行うと表明した「総点検」についても追及されました。

立憲民主党　坂本祐之輔議員
「具体的な作業内容やスケジュールがまだ示されていないとのことでありました。この点は現状は、どのようになっているのでしょうか」

松本総務相
「（データの）ひも付けの状況によって、これからの点検の方法を整理されるというふうに聞いておりまして、何が対象となるのかといったことも、これから順次定めていきますが」

現在は点検の作業内容を整理している段階とした上で、自治体・関係省庁が連携して着実に進めると説明しました。

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マイナンバーカードをめぐっては、河野デジタル相が「将来的には名前を変えた方がいいんじゃないか」と発言しました。しかし、松野官房長官は、河野デジタル相の個人的な見解だと突き放しています。

立憲民主党　西村代表代行
「名前を変えたら問題が解決するっていう前提には、政府全体としても私は立ってないというふうに思うんですよ。閣内不一致なんじゃないですか」

河野デジタル相
「マイナンバーカードを名前を変えるかどうかというのと、今起きている事案とは全く関係がございません。政府としてマイナンバーというシステムとマイナンバーカードという物理的なカードが、それぞれどういうものなのかということをまず、きちんと広報しなければいけない。その広報のやり方の中には、いろんなものがあるんだろうと思います」

その上で閣内不一致ではないと述べました。