加藤厚労相“誤解”発言 首相に謝罪を要求
衆議院本会議で、野党議員は、新型コロナウイルスをめぐり、加藤厚生労働相が受診の「目安」が、検査の「基準」のように受け取られたのは「誤解だ」などと述べたことについて、安倍首相に謝罪を求めました。
安倍首相は、周知が足りなかったことは「真摯(しんし)に反省する」と述べる一方、謝罪はしませんでした。
立国社・会派、中島克仁議員「総理も加藤大臣と同様に『国民、現場の誤解であり、受診の目安は検査の目安ではなかった』と考えているのか、謝罪するべきではないかと考えますが、総理におたずねいたします」
安倍首相「国民の皆様への周知が足りなかったことについては真摯に反省し、今般、専門家のご意見もおうかがいした上で、国民の皆様にとって、よりわかりやすいようなものとするよう見直しを行うこととしたものです」
安倍首相は、このように述べた上で「国民の皆様にご理解いただけるようしっかりと周知を図る」と強調しました。
一方、検察官の定年延長を可能とする検察庁法改正案をめぐり、野党系会派の中島議員は森友・加計問題などを引き合いに「自らの疑惑を検察に追及されたくない気持ちがあるのではないか」と指摘し、改正案から定年を65歳から最長3年、延長できるようにする特例を削除するよう求めました。
これに対し、安倍首相は「自らの疑惑隠しのために、改正を行おうとしているといった指摘はまったく当たらない」と反論しました。