野党“予備費10兆円の減額”求める
新型コロナウイルス対策で来週、国会に提出される予定の第2次補正予算案をめぐり、野党側はあらかじめ使い道が決まっていない10兆円の予備費について、減額するよう求めました。
立憲民主党・安住国対委員長「透明性がないのに予算を通すなんてことはしない。その象徴がやっぱり10兆円の予備費なんだと私は思います」
予備費とは使い道を定めず政府の判断で使える予算です。このため野党側は「10兆円もの巨額な予算の使い道を国会がチェックできないのは異常だ」として、自民党に対して減額するよう求めました。
また野党側は「本来は第3次補正予算案を編成して国会で審議をするべきだが、政府には国会審議を避けたい思惑がある」などと反発していて、立憲民主党の安住国対委員長は、「修正させるためにあらゆる手段を尽くす」と述べました。
自民党・森山国対委員長「一定の予備費というのは計上しておくことのほうが国民の皆さんの安心にもつながるのではないかとは思います」
自民党の森山国対委員長は野党側の求めに対しこう強調した上で、「第2次補正予算案の提出前に行政府に対してとやかく言うことは差し控えるべきだ」と述べ、減額に慎重な考えを示しました。