NHK事実と異なる報道 BPOが審議入り
NHKのBS1の番組が、「東京オリンピックの反対デモに金をもらって動員された男性がいる」と事実と異なる報道をした問題で、BPOは10日夜、審議入りを決めました。
BPOの放送倫理検証委員会は10日夜、去年12月に放送したNHK「BS1スペシャル」について、「放送倫理違反の疑いがあり、放送に至った経緯などについて詳しく検証する必要がある」として、審議入りを決めました。
これに先立ちNHKは社内調査の結果を公表しました。
30代男性の担当ディレクターは、上司から事実確認を求められたにもかかわらず、東京オリンピックの反対デモに金をもらって動員されたという男性に直接、連絡をとっていなかった事が分かりました。
NHKは「役割と責任を果たさず、杜撰(ずさん)な対応をした」と総括し、ディレクターと、上司であるチーフプロデューサーをそれぞれ1か月の停職処分とする事を発表しました。