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「お盆の帰省は感染防止策徹底を」安倍首相

2020年8月6日 13:09

安倍首相は広島の平和記念式典に出席した後、記者会見し、お盆の帰省については自粛を求めず、感染防止策を徹底するよう呼びかけました。

安倍首相「まもなく、お盆シーズンを迎えます。国民の皆様におかれましては、帰省に際し(3密を避けるなど)基本的な感染防止策を徹底するようにお願いをしたい」

一方、GoToトラベルキャンペーンについては「ウィズコロナの時代の安全で安心な新しい旅のスタイルを普及・定着させていきたい」と述べ、引き続きの実施に意欲を示しました。

また、緊急事態宣言については宣言が出されていた4月5月と比べて重症者や死亡者の人数が少ないこと、検査態勢が拡充されたこと、そして十分な病床が確保されていることなどから「出すような状況ではない」との認識を改めて示しました。

その上で医療提供体制がひっ迫しないようきめ細かく対策を講じていく考えを強調しました。一方で、再び緊急事態宣言を出した場合にどの程度、経済に影響があると分析しているのかについては回答しませんでした。

また、来月任期を迎える自民党役員の人事や内閣改造については、「まだ先だ」と述べるにとどまりました。

一方、今後のミサイル防衛のあり方をめぐり、自民党の検討チームは4日、敵基地攻撃能力を事実上、保有するよう求める提言を提出しました。

これを受けて安倍首相は「抑止力を向上させ、国民を守り抜いていくとの考え方のもと新しい方向性を打ち出し、速やかに実行に移していく」と述べました。

また、いわゆる「黒い雨」訴訟で広島地裁は先日、国が援護の対象とした区域外で「黒い雨」を浴びた原告全員に、「被爆者健康手帳」の交付を命じました。国が控訴するかどうかについて安倍首相は「現在、関係省庁、広島県、広島市で協議しており、これを踏まえて対応を検討していく」と述べるにとどめました。