「出産育児一時金」高齢者保険料から捻出は「不誠実」 健康保険法改正案で議論、野党側が批判 参議院
健康保険法などの改正案の議論が参議院で始まり、野党側が「出産育児一時金」を高齢者の保険料から捻出するのは「おかしい」と批判しました。
立憲民主党・高木真理議員「財政が苦しいからといって、負担増がわからないよう、違う名目のところに忍び寄り、ひっそりと取るやり方は不誠実です」
岸田首相「出産育児一時金に要する費用の一部を、後期高齢者医療制度が支援する仕組みを導入することとしておりますが、これは子育てを全世代で支えていく観点から重要」
立憲民主党の高木議員は、また「出産費用は公的医療保険でまかなうことができないから、出産育児一時金で対応し、後期高齢者にも負担をお願いしたいと依頼してきたのに、公的保険でまかなえるよう検討すると発表するとは、どういうことなのか」などと批判しました。
これについて、岸田首相は「出産費用の公的医療保険への適用を行ったとしても、後期高齢者医療制度の否定には当たらない」などと述べただけで、明確には答えませんでした。