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中国船が執ように追尾…「漁できない」声も

2021年2月17日 19:24
中国船が執ように追尾…「漁できない」声も

中国海警局の船による領海侵入が続いている尖閣諸島では、砲らしき武器を搭載した船も確認されています。15日、撮影された最新の映像には、中国側の船が日本の漁船を執ように追う様子がうつっていました。

今週15日。

仲間均石垣市議「中国公船が待ち構えています。接続水域から追尾が始まりました」

中国海警局の船が、尖閣諸島に向かう日本の漁船を領海の外側にある接続水域から追尾し始めました。追尾する中国海警局の船は2隻。船首に、赤のラインが入っているのが特徴です。

船首に青のラインが入った日本の海上保安庁の巡視船が間に入り、近づけないようにしています。

仲間市議「魚釣島です。本船が止まれば中国公船も止まります」

中国海警局の船は、漁船を追って領海に侵入。海上保安庁の巡視船が領海から出るよう無線などで要求しますが、漁船から離れようとしません。

仲間市議「魚釣るどころじゃないなこれ、魚もみんな逃げていくよ」

中国海警局の船は、漁船が尖閣諸島を離れるまで、およそ23時間も領海侵入を続けました。

また16日には、ほかの日本の漁船が大正島で漁を行おうとしましたが、別の中国海警局の船2隻が領海に侵入。そのうちの1隻には、大型の武器らしきものが搭載されていました。

中国で、外国の船に対し武器使用を認める「海警法」が施行されて以来、武装したとみられる船の領海侵入は初めてのことです。

映像を撮影した石垣市の仲間市議は。

仲間市議「漁民が安心して安全で操業ができる環境にはもうないと。中国は(尖閣を)とりにきていますから。国は対策を講じないといけないんじゃないですか」

国会で、中国の海警法は国際法違反と国際社会に明確に主張すべきではと問われた菅首相は。

菅首相「我が国を含む、関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない。強い懸念を中国側に対し、引き続きしっかり伝えていきたい」