自民党の派閥の政治とカネの問題をめぐり、野党側は一度廃止された安倍派のキックバックが再開された経緯に焦点をあて、追及を強めています。

国会記者会館から中継です。

野党側は経緯の解明を、岸田首相自らが安倍派幹部から話を聞いて進めるべきだと迫りました。

立憲民主党 小西洋之議員
「安倍派において22年の8月以降、いつキックバックなどが再開されたのか、なぜ安倍派の7幹部に確認すらしていないのか、その理由について答えてください」

岸田首相
「党として事実確認の努力を続けていますが、今現在、確認できていないと申し上げております」

立憲民主党 小西洋之議員
「疑惑解明の先頭に立たないのであれば、自民党の総理総裁、総理をやめるべきではないですか」

岸田首相
「事実を確認し、その上で説明責任を果たし、そして政治責任を果たしていき、そして再発防止に努める。これが自民党総裁としての役割であると思います」

立憲民主党の小西議員は、さらに安倍派に影響力を持つ、森元首相に経緯を確認するよう求めました。

これに対して、岸田首相は党の調査において「具体的に森元首相の関与を指摘するような証言・発言は確認されていない」とした上で、直接確認する必要はないとの認識を示しました。

また、小西議員は、再開の経緯の解明に向けて「岸田首相自身が調査をした上で、参議院の政倫審に出席すべき」と求めましたが、岸田首相は「今日まで知りうる限りのことを説明してきた」「参議院の政倫審に改めて出席することは私自身必要はない」と述べました。