あす会期末 野党4党が菅内閣不信任案提出
国会は16日、会期末を迎えます。立憲民主党など野党4党は会期延長を求めていましたが与党側が拒否したことを受け、菅内閣に対する不信任決議案を提出しました。
政府・与党は不信任案が提出されたら衆議院を解散するとけん制してきましたが、野党4党は提出に踏み切りました。
立憲民主党・安住国対委員長「この内閣には国民の命や生命を守る資格がない。それから説明責任は果たさない。そういうことからいって我々は不信任を出しているわけですから、もし解散となれば受けて立とうというふうに思っています」
野党4党は、菅政権について、新型コロナウイルスへの対応で「失策を重ね続けている」と非難した上で、東京オリンピック・パラリンピックの開催を強行しようとしているなどとして、不信任案を提出しました。提出は2年ぶりで、秋までに行われる衆議院選挙を前に与党への対決姿勢をアピールする狙いです。
これに対し自民党の二階幹事長は、不信任案が提出されれば菅首相に解散を進言する考えを示しています。ただ、政権幹部は「粛々と否決するだけだ」と語るなど、今の国会での解散は見送られる見通しです。
不信任案は、午後の衆議院本会議で、採決が行われ、与党などの反対多数で否決される見通しです。