国会は１６日、会期末を迎えます。立憲民主党など野党４党は会期延長を求めていましたが与党側が拒否したことを受け、菅内閣に対する不信任決議案を提出しました。

政府与党は不信任案が提出されたら衆議院を解散すると野党側を牽制してきましたが解散は見送られる見通しです。

立憲民主党・安住国対委員長「この内閣には国民の命や、生命を守る資格がない、それから説明責任は果たさない。そういうことからいって、我々は不信任を出しているわけですから、もし解散となれば、受けて立とうというふうに思っています」

野党４党は菅政権について、新型コロナへの対応で「失策を重ね続けている」と非難した上で、東京オリンピック・パラリンピックの開催を強行しようとしているなどとして不信任案を提出しました。

自民党・二階幹事長「解散は総理のご意思で最終的にはお決めになることです。しかしまあ、常識的には、もうこの時間になったらもうないでしょうね」

一方、自民党の二階幹事長は会見で１５日朝、菅総理大臣と電話で協議し「粛々と否決したい」と指示があったことを明らかにし、解散は見送られるとの見通しを示しました。

不信任案は、午後の衆議院本会議で、与党などの反対多数で否決される見通しです。