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自民党幹部「惨敗だ」危機感あらわ 都議選

2021年7月5日 1:18
自民党幹部「惨敗だ」危機感あらわ 都議選

東京都議会議員選挙は開票が進められ、自公を合わせた議席は、過半数に届かないことが確実となりました。中央政界の反応を、柳沢高志が中継で伝えます。

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今回の選挙は、秋までに行われる衆議院選挙の前哨戦と位置づけられていただけに、自民党幹部は「惨敗だ。立て直さなければならない」と危機感をあらわにしました。

自民党・山口選対委員長「自公で過半数割れということが確実になった。どこが足らなかったかということを精査して、(来るべき)衆院選に臨んでいかなければならない」

自民党では、当初、50議席以上を狙えるとの調査結果もあり、楽観的なムードが広がっていましたが、結局、前回より議席は増やしたものの、伸び悩む結果となりました。

自民党幹部は、「新型コロナの感染拡大と東京オリンピックへの懸念が逆風となった。また、小池都知事が静養したことで、同情票が流れてしまった」と分析しました。

また、衆院選に向けて自民党中堅議員は、「菅総理で選挙の顔になるのか、という声が上がるだろう」と語るなど、党内には危機感が高まっていて、菅総理には今後どう立て直しを図るか、難問が突きつけられた形です。

一方、立憲民主党と共産党は、今回、多くの選挙区で候補者の競合を避ける事実上の選挙協力が行われました。

共産党関係者は、「衆院選に向けて野党共闘に大きな意味のある選挙となった」と語りました。