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尖閣で漁続け…海産物“ブランド化”目指す

2021年9月1日 19:35
尖閣で漁続け…海産物“ブランド化”目指す

先週も尖閣諸島で、領海に侵入する中国海警局の船がとらえられました。日本の漁船を妨害、監視する動きも常態化しています。尖閣諸島を守る新たな取り組みが始まっています。

    ◇◇◇

尖閣諸島で漁を続ける石垣市の仲間均市議は、先月25日の早朝、自身が所有する漁船「鶴丸」で尖閣諸島に向かいました。

石垣市・仲間均市議(71)
「おはようございます。じゃ行ってきます」

尖閣諸島での漁は今年に入って5度目で、現状を記録するため自身で撮影も行います。出港してからおよそ6時間─。

仲間市議
「現在(日本の)巡視船3隻ですね」

船体に青のラインが入った海上保安庁の巡視船が、「鶴丸」を守る隊形をとりました。そして、尖閣諸島の接続水域に近づくと─。

仲間市議
「中国公船、左側、そして右側から2隻がやってきています」

船体に赤のラインが入った中国海警局の船2隻が、「鶴丸」を追尾しはじめ、そのまま日本の領海に侵入しました。

仲間市議
「中国公船2隻、領海侵犯しております」

領海侵入した2隻に対し、海上保安庁の巡視船は視認できるだけで6隻です。

仲間市議
「中国公船と巡視船です。“にらみ合い”をしております」

「鶴丸」に近づかないようブロックするとともに、島に近づけないよう位置どりをした上で、領海から出るよう繰り返し警告を行っていました。

    ◇◇◇

今回、仲間市議は漁のほかに新たな取り組みも行いました。クラウドファンディングで募った資金で衛星通信の機器を設置し、支援者に向けて尖閣諸島からライブ配信を行ったのです。

石垣市・仲間均市議(71)
「いま尖閣諸島周辺海域、漁をしております」

当初予定していた映像配信はうまくいきませんでしたが、音声で支援者の質問にも答えました。

スタッフ
「中国船というのはどれくらい離れた所にいるかと質問が」

仲間市議
「われわれの本船から約2海里くらい。(いつもは)中国公船は30~40メートルくらいまで近づくんですが、(ライブ配信の)情報が漏れてるかもしれませんね。かなり遠くに離れた所で、目視というかずっと見ています」

中国海警局の船は、日本漁船の漁を監視し、映像などに記録しているとみられます。この翌日には、日本の漁船を追尾して4隻が領海に侵入するなど、漁を妨害・監視する動きが常態化しています。

    ◇◇◇

仲間市議は、尖閣諸島を守りたいとの思いから漁を続けます。釣った魚を「尖閣産」としてブランド化し、ふるさと納税などの返礼品にすることを目指しています。

石垣市・仲間均市議(71)
「ブランド化して出すことによって値段を上げれば、(日本の)漁民は必ず行きますから、必ず」