“退陣表明”菅総理「コロナ対策最優先」
総裁選への不出馬表明後、菅総理は初めての会見を行いました。新型コロナウイルスのワクチン効果や、自らが「コロナ対策最優先」であるということを語りました。
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9日夜、菅総理はこの1年を振り返り…。
菅総理「コロナという見えない敵との闘いは、暗いトンネルの中を一歩一歩手探りで進んでいくことにも似た、極めて困難なものでありました。やはり医療体制をなかなか確保することができなかったのは、大きな反省点であるというふうに思っています」
反省を口にした一方で、繰り返しワクチンの効果を強調しました。
菅総理「ワクチンは効くということです。ワクチンが切り札だと。ワクチンによって(感染状況は)大きく改善された」
国民のおよそ半数が2回の接種を完了している中、11月をめどに「行動制限の緩和」が検討されています。
菅総理「(行動制限の緩和について)そういう中(行動制限緩和)でGoToトラベルも当然課題にのってくると。(ワクチン接種が)今月いっぱいには、1人1回接種が7割、2回接種が6割、海外では5割を超えると(制限を)解放しているところが数多くある。進捗状況をみながら進めていく中で、GoToトラベルも考えられる。まずは県内だけのものもある。さまざまな対応が可能だと思っている」
総裁選への不出馬表明後、初めての会見となり、記者からは、「(不出馬の理由として)コロナと総裁選の準備ということで、莫大(ばくだい)なエネルギーが必要である。総理はこうおっしゃいました。莫大(ばくだい)なエネルギーというよりも、菅おろしのエネルギーに気おされたんではないかというのが正直な印象だが」という質問がありました。
菅総理「(コロナと総裁選の両立で)私自身、莫大(ばくだい)なエネルギーと申し上げたのは、まさに莫大(ばくだい)なとてつもないエネルギーが必要だなと思いました。私は常に新型コロナ対策最優先ということを申し上げてきました。そこはやはり責任をもってやらなきゃならないという強い思いの中であります」
(9月9日放送『news zero』より)