河野氏“挙党体制で” 石破氏が支援へ
自民党総裁選挙の告示まで3日となった14日、動向が注目されていた石破元幹事長が立候補を見送り、河野氏を支援する見通しとなりました。三つどもえの構図がほぼ固まる中、各候補は14日も支持を訴えました。
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14日午後。
河野ワクチン担当相(14日午後2時半すぎ)
「立候補いたしますんで、ご支援どうぞよろしく」
議員たちの事務所をまわり支持を訴えた河野ワクチン担当相。サインを求められ「信」と記しました。
河野ワクチン担当相
「やっぱり国民の信頼を得られる政治を」
この河野氏を後押しする大きな動きがありました。立候補を検討していた石破元幹事長です。
13日、石破元幹事長は挨拶に訪れた河野氏とおよそ20分間会談。
河野ワクチン担当相(14日午前)
「もし河野太郎総理総裁が誕生するということになったときには、その後の総選挙など“挙党体制で”取り組んでいかなければいけないということになりますので、ぜひその際はお力をお貸しくださいと」
そこでは、総裁選後も見据えて、協力を要請したといいます。
石破元幹事長(13日)
「“挙党体制”ということに対する非常に強い思いは感じました」
石破氏は、河野氏の政治理念などを確認できたとして、今回は立候補せず、河野氏の支援にまわる見通しとなりました。
石破氏は14日午後、二階幹事長と会談、15日に正式に態度を明らかにすると伝えました。
石破元幹事長(14日午後4時半すぎ)
「同志の議員の方々に(明日)まずお話をするということで、それが議員として政治家として当然のことである」
また、小泉環境相は14日夜、地元の横須賀市で河野氏への支持を表明する予定です。
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日本テレビが自民党の党員・党友を対象に誰を支持するか調査したところ、河野氏が25%、石破氏が21%。総裁選は人気が高い2人が組む見通しとなりました。
対する岸田前政調会長は14日、子育て中の女性たちとリモートで対話。保育士・介護士などの給与アップを実現したいと訴えました。
石破氏が河野氏を支援する見通しになったことについては…
岸田前政調会長(14日午前)
「政治ですので、いろいろな事を考えておられると想像はいたします。それ以上はちょっと私はわかりかねます」
14日に「news every.」に出演した高市前総務相は石破氏について…
高市前総務相(14日午後4時頃 every.出演時)
「石破先生とは、例えば憲法改正ですとか、安全保障に対する考え方は非常に近いと思っております。ただ、まだ出馬されるかどうかっていうのわかりませんので、軽々なことを申し上げられません。私は私の政策を堂々と訴えて、しっかりと頑張ってまいります」
高市氏は国会内で決起集会を開く予定です。
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一方、野党は総裁選よりコロナ対策を優先すべきだとして、担当者を呼びヒアリングを行いました。
立憲民主党・枝野代表(14日午前)
「総裁選と称する内部の権力争いにうつつを抜かしているという状況は甚だ残念である」
さらに立憲民主党は急きょ、「アベノミクス検証委員会」を立ち上げました。アベノミクスの問題点を洗い出し、近く衆院選に向けた独自の経済政策を発表する方針です。