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衆議院解散 野党「逃げ恥・ぼろ隠し解散」

2021年10月14日 19:00
衆議院解散 野党「逃げ恥・ぼろ隠し解散」

14日、衆議院が解散され、今月31日の衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦が始まりました。総理就任から10日という戦後最短の解散について、野党は論戦から逃げたなどと批判しています。



衆議院解散の日を迎えた国会議事堂。14日午後1時前、廊下がものものしい雰囲気に包まれました。

衛視たちに守られ歩いてきた男性の手元には、黒塗りのお盆。乗っているのは“紫のふくさ”です。中には天皇陛下が署名された解散詔書が入っています。

詔書を受け取った大島衆院議長は。

衆議院・大島理森議長「ただいま内閣総理大臣から詔書が発せられた旨伝えられましたから朗読いたします。日本国憲法第7条により衆議院を解散する」

就任してからわずか10日。岸田総理大臣は衆議院を解散しました。

この瞬間、すべての衆議院議員は失職しました。

上空から見ると“前衆院議員”を乗せた車が次々と国会を離れていきます。

衆議院選挙は今月19日に公示、31日投開票という戦後最短、異例の短期決戦で行われます。

事実上スタートした選挙戦。議員バッジを外し、戦闘モードに入った岸田総理は、候補者たちに公認証書を手渡しました。

選挙戦については。

岸田総理大臣「気持ちは大変充実しております。ぜひ新しい内閣のありよう目指すもの、これからしっかりと訴えていきたい」

自民党と連立を組む公明党。山口代表はさっそく街頭で演説を行いました。

公明党・山口代表「日本再生へ新たな挑戦をする公明党にご期待ください。どうか、どうか公明党を勝たせていただきますように」




一方、自民党が様々な問題から逃げたと批判する立憲民主党の枝野代表。立憲民主党は共産党・社民党・れいわ新選組の4党で共通政策に合意しています。

立憲民主党・枝野代表「あえて言えば逃げ恥解散ですかね。何よりも隠す・ごまかす・改ざんする。この政治を信頼できるまっとうなものに変えなければならない。必ず多くの国民の皆さんに支援いただけるものと、自信を持って戦っていきたい」

今回の選挙で有権者に政権選択を訴える考えです。

共産党は立憲民主党と競合する21の小選挙区で候補を取り下げ一本化すると13日に発表しました。野党共闘の動きを進めています。
共産党・志位委員長「政権交代解散、政権交代選挙にしていきたい」

社民党、れいわ新選組も。

社民党・福島党首「安倍・菅政権を変えないということをそのままにしたままの解散“ぼろ隠し解散”です。逃げるな岸田総理“ぼろ隠し解散”は許さないと。生存のための政権交代を目指して社民党は全力でがんばってまいります」

れいわ新選組・山本代表「今回のこの解散を名付けるならば“棄民解散”。民を棄てる解散だと私たちは考えています」

まだ選挙区の決まっていない山本代表ですが、立憲民主党と話し合いを続けています。

立憲民主党と共産党などの選挙協力について、安倍元総理は強く批判しています。

自民党・安倍元首相「まさに選挙のためだけの“談合協力”と言ってもいいと思います。この政党に日本の安全を任せるわけには絶対にいかない」

一方、4党の共通政策合意に加わらなかった野党は。

日本維新の会・馬場幹事長「日本維新の会は改革の本家本元。大阪では実際、納税者に対する行政サービスを拡充してきたという実績があります。ぜひ日本全国でやらせて頂きたい」

国民民主党・玉木代表「日本における最大の課題である賃金デフレを脱却しようというのが、我々の最大の問題意識です。積極財政に大胆に転換して財政出動をためらわない」

NHK党・立花党首「NHKの被害を救済していくことと被害が出ないようにするためのスクランブル放送の実施をするというのが主な公約になります」