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派閥は“政策集団”に? 「政治とカネ」自民党の“けじめ”とは

2024年1月23日 20:56
派閥は“政策集団”に? 「政治とカネ」自民党の“けじめ”とは
派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受け、自民党は「政治刷新本部」で再発防止策を検討しています。「政治とカネ」の問題に、自民党はどのような「けじめ」をつけるのでしょうか。

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自民党内で議論されている派閥の解消。先月まで岸田首相が会長を務めていた岸田派では、座長である林官房長官のメッセージが読み上げられました。

「政治の信頼回復を図る観点から、大変重い決断になりますが、宏池会を解散する方針とさせていただきました」

岸田派として、解散が正式に決まりました。

岸田派の正式名称は「宏池会」で、1957年に池田勇人元首相が旗揚げしました。66年以上と自民党の派閥のなかで最も長い歴史を持ち、岸田首相や宮沢喜一氏など5人の総理大臣を輩出しました。

岸田派事務総長 根本匠議員
「いろいろな思いがありますが、解散をするという方針を決めたので、それに尽きると」

派閥については、派閥に属しない議員の間からも、岸田総理の主導で、現在ある全ての派閥をいったん解消すべきだとの声があがっています。

無派閥 青山繁晴議員
「新しい政治を作るためには、まず派閥をいったんなくすことが必要で、それができる人は、岸田文雄総理しかいらっしゃいませんねと」

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岸田首相は23日正午すぎから林官房長官と共に、麻生副総裁、茂木幹事長と会談。麻生氏と茂木氏は、自身の派閥に裏金問題はなかったとして存続させる意向を示していました。自民党の政治刷新本部は22日、派閥の全面解消には踏み込まず、政策集団として残す案を示していて、そのことについても話し合われたとみられます。

そして23日午後4時すぎから開かれた政治刷新本部。

岸田首相
「いわゆる派閥を解消して、真の政策集団に変わっていくためにはどうしたらいいのか、これを議論しなければならない」

派閥の全面解消までは踏み込まず、政治資金パーティーや人事への関与を禁止して“政策集団”として残す案が示される見通しです。

岸田首相の側近議員は「派閥の全面解消が無理でも、せめて党4役の派閥離脱は打ち出すべきだ」としています。

岸田首相は、25日の中間とりまとめを前に、23日中に議論を集約させたい考えです。