「6月の議会で職を辞そうと」静岡・川勝知事が突然の辞意表明 これまで何度も不適切発言
職業差別とも受け取れる“不適切な発言”をした、静岡県の川勝知事が2日、会見を開き、「この職を辞そうと思っている」と、辞意を示しました。
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2日午後6時すぎ、静岡県の川勝知事が突然、辞職の意を示しました。
静岡県 川勝平太知事(75)
「よく考えたんですけれども…準備もありますからね。6月の議会をもって、この職を辞そうと思っております。以上です」
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問題の発言が飛び出したのは、1日、静岡県庁の新入職員に対して行われた、訓示の中でのことです。
静岡県 川勝平太知事(75)
「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンク(=“頭脳集団”)です。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、 あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的にみなさま方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」
“県庁の職員は、頭脳・知性が高く…野菜を売っている人や酪農家、モノづくりをしている人たちとは、違う”――。“職業差別”とも受け取れる発言です。
これについて、2日午後6時すぎ、川勝知事は…
静岡県 川勝平太知事(75)
「職業差別は皆無です。農業をやっているとか、商売をされているとか、あるいは物作りをされている方と違う仕事ですから、しっかり知性を磨いてください、と」
記者があらためて発言を読み上げ、確認すると――。
記者
「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとか、そういうことと違って…」
静岡県 川勝平太知事(75)
「“そういう職業と違います”、という意味ですね」
ただ――
静岡県 川勝平太知事(75)
「不適切ではないと思いますが、一部そこのところだけとれば、みなさんがおっしゃってるような、職業差別に落とし込むというふうなことができる発言だったかもしれませんね」
記者
「どこをどうとっても、切り取りであるとは思わないですし、あれを受け取る人は間違いなく職業差別だと思うと思うんです。それは、我々だったり県民だったりそういう人たちの、受け取り方が悪いと、そうおっしゃってるんですか?」
静岡県 川勝平太知事(75)
「人はそれぞれ受け取り方があると思います。どのような職業に対しても、それに対して“違い”はあると、“職分”が違います。しかし、職の貴賤(きせん)はない、というのが基本的な考え方でございますので、そういう流れの中で発言しております」
記者
「いや、そういう流れではなかったですよ」
静岡県 川勝平太知事(75)
「そういう流れで発言したつもり」
川勝知事は、これまで何度も、不適切な発言を繰り返してきました。
2021年には、“御殿場市はコシヒカリしかない”と発言し、御殿場市民などから批判が殺到。
先月には、「磐田(市)は文化が高い。浜松(市)より元々高かった」と、浜松市を引き合いに出して、磐田市の魅力を語り、批判が殺到しました。
静岡県川勝平太知事(75)
「切り取り、というのが問題だと思います。脈絡を取っていただくと、そこのところだけ取ればあれ(誤解されるが)ですけど、趣旨はお分かりいただいた通り」
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2日の会見の最後、電撃辞職表明となった川勝知事。6月の県議会の終了をもって、辞職する意向だということです。