“裏金国会”閉幕…首相“政治とカネ”答弁は「1000回以上」?!
事実上、幕を閉じた“裏金国会”。繰り返し答弁に立った岸田首相。“政治とカネ”に関する答弁は…「1000回以上」。この国会を数字で振り返る。
21日金曜日。150日間の通常国会が事実上閉会した。野党側は「裏金国会」と追及を続けたが、与党内からも「政治とカネ一色」だったとの声が多く出ている。
連日、政治とカネの問題で答弁に立った岸田首相。政府関係者によると、この問題に関する与野党からの質問に対し、首相が答弁に立った回数は「1000回以上にのぼる」という。
衆議院予算委員会の議論を分析すると、「政治とカネ一色」だった実態が浮かび上がる。冒頭の集中審議を含めて首相が出席し、80時間近く行われた衆議院での審議を、日本テレビは独自分析した。
その結果は――
1位 政治とカネ:約40%
2位 子ども子育て:約12%
3位 能登半島地震:約11%
一方、去年の衆議院予算委員会はというと、1位が「防衛増税」や「異次元の少子化対策」といった政策関連。政治とカネをテーマにした議論は、0.4%にすぎなかった。
この国会では、多くの時間を政治とカネの問題に割いていたことが見てとれる。
この国会について、首相は会見で「我が党の政治資金をめぐる問題に端を発し、政治への信頼回復が最大の論点になった」と振り返った。「政治資金規正法の法改正が不十分、との指摘は謙虚に受け止めたい」としたうえで、「信頼回復の道のりは道半ば」と述べた首相。“裏金国会”は、幕を閉じたが、政治への信頼回復に向けた、さらなる取り組みが求められる。