ガーシー議員「懲罰委員会」で“処分検討”へ 「自分たちのクビ絞めることになる」3月に帰国しない可能性にも言及
国会の欠席を続けるNHK党のガーシー参院議員が8日、懲罰委員会にかけられることが決定しました。早ければ10日にも開かれ、「戒告」や「除名」などの処分が検討されます。ガーシー議員は単独取材に応じ、「俺をクビにするなら、自分たちのクビ絞めることになる」と不快感をあらわにしました。
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NHK党のガーシー参議院議員は、去年7月の初当選から国会に1度も出席せず、ドバイに滞在を続けています。8日、立花党首らと共に単独取材に応じました。ガーシー議員はオンラインで質問に応じました。
NHK党 ガーシー参院議員(51)
「別に辞めさせたいなら辞めさせてどうぞ、と思っていますから」
「俺に票入れてくれた人は、僕が日本に帰ること期待して票を入れてくれた人じゃないので」
「票も入れてない人たちに対して、とやかく言われる筋合いないなって僕は思っているし」
ガーシー議員には先月30日、参院議長から国会への出席を求める「招状」が出されていました。7日以内に出席しない場合は「懲罰委員会」にかけられる規定がありますが、その7日間が過ぎた8日も参議院の本会議を欠席しました。
その本会議に先立ち、立花党首を通して参院議長に提出したのは、「参議院議員 ガーシー」「本会議 欠席について」と書かれた文書です。「日本に帰ってくると、不当な罪を着せられる恐れがある」などと欠席の理由が述べられていました。
そして、8日の本会議欠席を受け、ガーシー議員が懲罰委員会にかけられることが決定しました。これに対し、ガーシー議員は――
ガーシー参院議員
「いや~、もう別に好きにしてくださいって感じです、正直」
「懲罰委員会が俺をクビにするんであれば、これから自民や他の党の人たちも、どんどん自分たちのクビ絞めることになりますよ。出席してない人いっぱいいますよね。それこそ、病欠で何回もずっと休んでいる人いっぱいいるし。『病欠やったらオッケーなんですか』と、『じゃあ、僕も糖尿あるから休みますよ』と、それでオッケーですかって話になってくるから」
「議会で寝ている人とか、何かトラブル起こしている人たちも、どんどんクビにされていきますよ、そうしたら。前例作ったら。それでいいんやったらどうぞ、前例作ってくださいと思っているから。僕は議員でいることに対して執着してないから」
――大きな歳費が支払われているのに欠席を続けることについては。
ガーシー参院議員
「(歳費は)年間で3000万ぐらいですけども、これを国民全員に返してもね、1円にもならないわけですよ。国民の生活が豊かになるなら、いつでも辞めてやるし、お金もいつでも渡しますよと」
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ガーシー議員は先月12日に行ったインスタグラムでの配信にて、「3月上旬に帰ります」「全員で来い、国会まで。ハイタッチしたろ」などと発言し、3月上旬に帰国すると明言しています。
8日午後、参院・懲罰委員会の鈴木宗男委員長は「国会議員は、やはり登院の義務というものがあるわけですから」と述べました。10日にも開く方向で調整されている懲罰委員会で、「戒告」や「除名」などの処分が検討されることになります。
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こうした中、ガーシー議員は8日、これまでの主張を変え、“3月に帰国しない可能性もある”と話しました。
ガーシー参院議員
「俺が戻った時に、本当にちゃんと正当に評価してくれるのかと、それは“ハテナ”ですよね。そこがちゃんとクリアにならないと、僕はたぶん、最終段階で帰らないって決断をする可能性はあります」
その上で、記者からの「もし帰ってきた時には、国会で最初に何をしたい?」という質問に対しては、「とりあえず、僕に対して敵意をむき出しにする人たちと肩を組んで、『よ! 来たったで』と、『面と向かってものを言えや』と言おうと思っています」と答えました。
(2月8日放送『news zero』より)