岸田首相、OECD会合で演説 “グローバルサウスとの連携”重要性強調
岸田首相はフランス・パリでOECD(=経済協力開発機構)の会合に出席し、日本の加盟60年の節目に演説を行いました。
最大の注目は、岸田首相がOECDに「変化」を求め、東南アジアをはじめとする加盟してない国々との連携強化を訴えた点です。
岸田首相「OECDが世界の多様な地域の非加盟国へ、アウトリーチしていくことが一層重要となっています」
東南アジアや中南米など「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国や、中国などの影響力が強まり、アメリカやヨーロッパを中心とした先進国が加盟するOECDだけでは世界を動かせなくなっている中、岸田首相はグローバルサウスとの連携の重要性を強調しました。
中でも、岸田首相は東南アジアについて「世界の成長エンジンであり、今まで以上に重要」と述べ、日本がOECDとの架け橋になって連携強化する決意を述べました。
また、岸田首相は「生成AI」の国際ルールづくりについての新しい枠組みの立ち上げを表明しました。
去年、G7広島サミットで日本がとりまとめた枠組みを、OECDを中心に拡大したもので、AIの国際ルールづくりで「日本の主導」を印象づけた形です。