有識者「整合性が無い」 田畑議員(富山1区選出)の政治資金パーティー「入金のみ」問題
説明は尽くされたといえるのでしょうか。
6月、政治資金パーティーの開催を予定していたことについて自民党で富山1区選出の田畑裕明衆議院議員が12日、初めてコメントを出し「案内の方法や表現についても見直したい」と答えました。
政治資金の問題に詳しい専門家は「整合性がないコメント」だとして、国民に対しもっと丁寧な説明をするべきと指摘しています。
田畑議員が6月開催を予定していた政治資金パーティーを巡っては、案内状に出欠を問う項目に加え「入金のみ」の項目が設定されている点が問題視されました。
有識者は、出席せず「入金のみ」が行われた場合、政治資金規正法が禁じる「政治家個人への寄付」にあたる恐れがあると指摘しています。
田畑議員は12日、一連の報道後初めて文書でコメントを出し「パーティーは毎年6月ごろに行っているもので『入金のみ』として来場しなかった人に対しては、会場で配る資料を後日送る予定だった」などと釈明しました。
田畑議員の釈明に対し、政治資金の問題に詳しい専門家は…
神戸学院大学 上脇博之教授
「全く 整合性がないですね。どう考えても入金のみは寄付です」
上脇教授は「人を集めていない催しは政治資金パーティーとは別の事業」として、政治資金収支報告書に分けて記載しなければならないと指摘します。
神戸学院大学 上脇教授
「政治資金パーティーは会場に行かないと、政治資金パーティーではないと。会場に行かなかった人に後で何か物を提供したって言っても、これは全く政治資金パーティーとは別個の事業になってしまいます。それを分けて収支報告書に書かないといけないので、これがなかったら不記載、あるいは虚偽記入という政治資金規制法違反を犯したことになりますから、私はもっと丁寧に説明すべきだと思う」
また「入金のみとされた場合でも当日会場に来た人もこれまでいた」とする説明をしたことについては…
神戸学院大学 上脇教授
「だから入金のみというやり方を過去にもおそらくやっていたような回答になってますから、ここをちゃんと説明しないと、口先だけで説明しただけでは国民は納得しないと思いますね」